過剰防衛で暴漢殺害、元キックボクサーと女性に禁固刑
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作成日時 : 2008/07/13 23:00
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【タイ】暴漢に襲われそうになった女性と助けに入った元ムエタイ(タイ式キックボクシング)選手が2人がかりで暴漢に暴行を加えて殺害した事件の裁判で、タイ刑事裁判所は9日、元ムエタイ選手のアサウィン・ウォンウィタヤー被告(27)と女性のアルニー・トンプロム被告(40)にそれぞれ1年6カ月と1年の禁固刑を言い渡した。タイ字紙カオソッドが報じた。
事件があったのは2005年8月29日。バンコクの王宮近くにある市場でお守り販売店を営むアルニー被告が酒に酔ったゴミ収集係の男に襲われそうになり、アルニー被告を助けようとしたアサウィン被告が男を数度にわたりけった。男は地面に倒れて動かなくなったが、怒りの収まらないアルニー被告が持っていたカッターナイフで男の顔に切りつけ、男はその後、搬送先の病院で死亡した。
刑事裁判所は、けりを加えたアサウィン被告が元ムエタイ選手であったことや、アルニー被告が既に抵抗できなくなっていた男に切りつけたことから過剰防衛だったとみなし、両被告に実刑を言い渡した。
タイでは公衆の面前で犯行に及んだ犯罪者に対し、怒った一般市民が集団暴行を加えて死に至らしめる事件がよく起きるが、暴行を加えた市民が罪に問われることはあまりない。タイ弁護士協会人権委員会のナコン氏は、「たとえ相手が犯罪者であっても、過剰防衛や行き過ぎた制裁は法治国家では罪に問われることを、今回の判決を機に知ってもらいたい」とコメントした。
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